37.2℃の微熱

読書と映画の備忘録

+お知らせふたつ


おひさしぶりです。まずはお知らせです。



森開社「L'ÉVOCATION」の後続同人誌「Anthologica vol2 マルセル・シュオッブ特輯」に寄稿しています。国書刊行会のシュオッブ全集とあわせて是非お読みいただければ嬉しい内容です。フランスのマルセル・シュオッブ協会の方々からも寄稿いただいています。わたしは「シュオッブ二題」というタイトルで、『モネルの書』とシュオッブの小説がもとになった映画について書いています。どうぞよろしくお願いします。かのボルヘス翁によれば、「この世界のいたるところにシュオッブの信奉者たちがいて、彼らは小さな秘密結社を組織している」のだとか。全集が刊行され、雑誌で特集が組まれなどしている昨今、秘密結社の存在もあながち虚構ではないのかもしれません。シュオッブは、こんなふうに秘めやかに読まれて続けている作家なのです。


目次はこちらから。
http://blogs.yahoo.co.jp/ono2893/35006830.html

ご注文は下記で受け付けています。
http://blogs.yahoo.co.jp/ono2893/35058566.html



また、昨年の刊行になりますが北端あおいで名前が出ているものに、アラン・ムーア大先生作・柳下毅一郎さん訳の魔術的大傑作『プロメテア』(ShoPro Books)があります。主に黒魔術とかエソテリック方面で、ささやかなお手伝いをさせていただきました。この作品、海外では魔術入門的な位置づけにもある作品らしく、この作品を読んで魔術の世界に参入する人も多いのだそう(もちろんそれだけの作品ではありません)。ということで、なんと奥附の協力者欄にお名前をいれて戴いています。すなおに素晴らしいと心から思える作品に、ほんの少しのマニアックな知識が幾ばくかでもお役に立てたのなら大変光栄です。とても楽しいお手伝いでした。全3巻だそうです。2巻、早く読みたいですね!


マルセル・シュオッブ全集

マルセル・シュオッブ全集

プロメテア 1 (ShoPro Books)

プロメテア 1 (ShoPro Books)