37.2℃の微熱

読書と映画の備忘録

2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

水無月祓

+ 本も映画も音楽も香りも食事もお洋服も、結局過剰なものか欠落しているものが好きです。知らない景色、知らない世界、知らない感覚。知らない世界の気配を感じたくて、いつも求めているのはここではないどこか。もっと遠くへ、世界の最果てへ。 いまから…

無駄遣い

+ 微熱がつづきます。帰れなくて寄り道していたら雨に降られました。火照る身体には心地よい冷たさ。ウイルス性の熱ではないので大丈夫なのです。お薬飲みすぎたのか、動悸が激しくて息苦しくて余計に眠れなくなってしまう夜。失敗。 + アヤナミみたいに、…

すべてが

+ 「思い出と記憶って、どこが違うか知っている?」犀川は煙草を消しながら言った。「思い出はよいことばかり、記憶は嫌なことばかりだわ」「そんなことはないよ。嫌な思い出も、楽しい記憶もある」「じゃあ、何です?」「思い出は全部記憶しているけどね、…

言葉では

+ 内面では叫びたいほどに狂いそうなほどにさまざまな感情が溢れていて制御できない。その感情のうねりを記述するのに、言葉では全然追いつけない。そのままを言葉に転写できるわけではないから。言葉は意外と不自由だ。内面の思いや感情の波を言葉にしたと…

刻印

+ このところ、ほとんど眠れなくて書き散らかしているといつのまにか朝が来ている。お薬は怖いので、いれない。不眠のところにお薬いれたら、効きすぎてそれこそお仕事できなくなっちゃうし。強い薬に慣れなくて、仕事をしないといけないときは、規定量の3…

ほんとうに

+ 「破」を見ています。生きていれば誰もがいつか直面する、「内面」の、「心」の葛藤の物語として、くり返し見ている(わたしにとって、この物語はぜんぶそうなのです)。わたしがほんとうに守り抜きたいのは何だろう。守らなければ、守り続けなければいけ…

失敗

+ 「人間」になろうとおもって、また失敗している。せめてなにかのふりをと思っても、それもできないまま。 + 日常にそっとかけられているちいさな儚い魔法を愛してる。そして、それでいて破壊や消滅を微塵もおそれていないものを。 + 去年、ずっとつくっ…

雨なのに

+ すべてがとても遠く、ぼんやりとしていてさびしい。今日の雨は、あの包み込まれている穏やかな感じがちっともしないの。ずっと雨は降っているのに。+ ねむるのがこわい。こわい。こわい。こわい。毎晩何度も呼吸がとまるの。夢のなかでも此処でも。どち…

世界のうつくしさ

+ どうしたらこの世界のうつくしさをそこなわずにいられるのか、ずっと考えている。 + 大きく息を吸い込む。二度とはめぐってこない、今年の夏の匂い。

去っていかない恐怖なら

+ 去っていかない恐怖なら、いっそ憑り殺してくれたらいいのに。 + 美少女を生きるって大変、美しさのそのぶんなにかを背負って生まれてくるから、只では生きられないからという話にふかくうなずいてしまう。 わたしのまわりにもたくさんの美しい少女たち…

お別れをいいに

+ 熱は37.8℃、心も身体もとても重たくて、起き上がれなくって。直前まで弔電を打とうかと迷ったけれど、お通夜にいってきました。言いたくないけれど、でも最期だから。もう終わりだから。せめてちゃんとご挨拶。またね、がつけられないお別れをしてきまし…

静かに

+ なにかとなにかの落差が激しさを増していっている。自分が抑えられなくなりそうで、それがいつなのかさえわからなくなっている。いま、わかるのはそれだけ。静かになりたい。

+ 引き金、引いてしまいたい。でも、弾を込める手が震えるの。おでかけします。

ときどき

+ 全然動けなくなるときがあります。なにもできなくて動けなくて、ずっと横たわっているだけ。微熱でけだるくて、頭痛がひどくて。世界中のあらゆる音や光の刺激がつらくて、空気を吸うことさえ、臓腑にガラスの破片が突き刺さるような痛みを覚えるときがあ…

ヴェルヌのDeep Sea Blue

+ 最近、なぜか青や薔薇に惹かれています。帰宅して、久しぶりに万年筆を取り出してきました。神保町の金ペン堂で買ったブルーのペリカン800。何年か前のお誕生日に自分へと贈ったもの。ジュール・ヴェルヌと名づけられた、深い青色のインクがはいっていま…

少しずつ

+ 少しずつ心が凍っていく。がんばってもがんばっても解けていかない。心が死んだ儘、生きつづけるのには耐えられない。死にながら生きつづけるのだけは絶対に絶対にいや。どんなに素敵なものや美しいものに触れても、なにも感じることが出来ず、世界の美し…

6月の夜

+ 中世の修道僧のような漆黒の長いローブを素肌にまとって、もう二度と復刊されないという『世界神秘学事典』(平河出版社)を読む。