37.2℃の微熱

読書と映画の備忘録

2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

悩ましい頭痛

あたまが痛くて、割れそうに痛い。胸の動悸がはげしくて、精神的に胸が痛いのはわりとあるけれど、このごろはなんだか物理的にも(!)胸が痛かったりする……。頭痛は暑さと緊張のせい。悪寒がするような気持悪くて痛いこの頭痛は、たぶん血液中の栄養がたり…

はなびとえいえん

夏の夜空に一瞬、咲き誇っては消えさりゆく巨大な虚空の花々。土曜日の夜に花火を見ながらぼんやり考えていたのは、昨日おすすめされて買ってしまったボルヘス『続審問』(岩波文庫)の永遠についての箇所でした。 ――永遠とはすべての瞬間の鮮明な所有である…

休まない翼

どんな遠くても 迷わない強さ 私もいつかは 胸に抱きしめたい どんな遠くても 風の着く場所へ ただ旅すること 全てはその中に (中略 )私にもいつか 旅を終える日まで 誰にも知られず 消えてゆく強さ ただ旅すること 全てはその中に ――ZABADAK「休まない翼」

拘束してもらえたら安心するだろうか 充たしてもらえたら満足できるだろうかでも きっと この次は もっと強い拘束を もっと過剰に充たされることを のぞんでしまうにちがいなくて みたしてもらったらもらった分だけ ひろがりつづける空虚 悪しき円環だれかも…

さみしくてさみしくてさみしくて たまらなくてどうしようもない 夜があって、 だれかにいてほしいとか、 なにをしたいとか、 どこかにいきたいとか、 確固とした充たされない欲求があるわけでもなく (自覚できていないだけなのかもしれないけれど、あればそ…

村上龍『エクスタシー』

最高のおやすみなさい、のひとつ。 カタオカケイコ、という女性の。 これでぐっすり眠れるわね、 もう、ホテルでも飛行機でも不安に怯えることなく、寝たままで過ごせるわね、 でも、こうやってわたくしの声を聞いているのだから、 一回だけは起きたのね、 …

プラテーロ

ねぇ、プラテーロ、という呼びかけがとてもやさしくて切なくて大好きな、ヒメネスの『プラテーロとぼく』を読んだのは、小学生のときで、子供向けの岩波文庫かなにかにはいっていて、母が買ってきた本で、でも読みながらすっかり夢中になって。添えられてい…

七月がやってきた。蝉の声はまだ遠いけれど。