37.2℃の微熱

読書と映画の備忘録

2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧

+夜明けまでは万霊節の夜

――金木犀散らしてしまう黄金の雨はもうすぐかしら。「万聖節に黄金の雨がふる」という作品も忘れられない物語。+ ブラッドベリかたわらに、ジャック・オ・ランタンと、いただきもののケーキですごすハロウィーン・ナイト。ケーキは浅草あたりに本店があるC*…

+わたしは可愛い三月兎っ!

+ わたしは可愛い三月兎、三月兎! 所要あっておでかけした先の、ついでにふらっと入った古書店にて発見。うわぁああん、ずーーーっとさがしていました。うれしい、古本の神さま、ありがとうっ☆ + 探していたけれどみつからなくて。図書館でも、この紫陽社…

+十月の扉が開いた夜

――金木犀の馨りにつつまれるたびにかならず思いだす物語は、内田善美『星の時計のLiddell』 + 十月の扉が開いた。今年、初めて金木犀が咲いているのをみつけたから。これがこの馨りの魔法。熱がさがらないままのくちびるにそっとのせてみるのは、あの少女の…

+十月の扉をさがしながら歩きつづける夜

+ 十月の扉が開かない。まだ金木犀が咲いているのを見ていないから。 ここではないところへ通じる道を探しつづけてる。扉の先にある、むこうがわへと、自由に往ける道。ちいさくまたたく星のような金木犀の花々の、あの懐かしい馨りが、その目印。 でも、今…

+Collateral Murder、だから目をそむけない

――『ジュリアン・アサンジ自伝』を読んだときに + コラテラル・マーダーと名づけられた映像を見る。ウィキリークスにリークされ、編集された映像。イラク戦争のときの機密映像で、米兵が上空から攻撃したのが、民間人か否かで世界中の耳目を集めたもの。 +…

+嵐の中に耀く月の、明るさの

+ すっかりあきらめていた、嵐の日の十五夜の月。いつ見上げてもその美しさは、心身に沁みとおってくるのだけれど、この夜の月は、いままでにないくらい不思議なひかりを放っていた。烈しい風雨ののちの、雲の切れ間に明るく強く耀く月。微熱や頭痛もしだい…