+ この、朝の恐ろしさをわすれているわけではない。わすれていなかった。わすれていられたらと願ったこともあったけれど。
+ 虚空に張りわたされている細い糸の上で、ふわふわ左右に揺れながら均衡をとる練習中。「中庸」を保つのがほんとうは、いちばんむずかしいこと。
+ ことばは、名づけ得ないものであったなにかの墓標、痕跡、気配。ことばはことばとして成就したとたん、うしなわれるなにかを孕んでいる。ことばそのものの宿命として。日々、わたしのなかで生まれては死んでいく「なにか」。死に絶えてしまいそうになって…
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