37.2℃の微熱

読書と映画の備忘録

2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

嘘吐きは嫌い。大っ嫌い。

恒川光太郎「風の古道」より

これは成長の物語ではない。 何も終わりはしないし、変化も、克服もしない。 道は交差し、分岐し続ける。一つを選べば他の風景を見ることは叶わない。 私は永遠の迷子のごとく独り歩いている。 私だけではない。誰もが際限のない迷路のただなかにいるのだ。 …

六月はとりとめもなく

波乱万丈続きで、気がつくと物思いに耽りがち(それより、お仕事お仕事!)昔、夜明け前の海の静けさを聴いた記憶がある。無音という音。あるいは永遠にリピートし続ける4'33"。なんだか落ち着かなくて、そんな静けさが恋しい夜更け。でも、極地などの音のな…

もうお目にかかりません

明日もまた、同じ日が来るのだろう。幸福は一生、来ないのだ。それは、わかっている。けれども、きっと来る、あすは来る、と信じて寝るのがいいのでしょう。わざと、どさんと大きい音たてて蒲団にたおれる。ああ、いい気持だ。蒲団が冷いので、背中がほどよ…

La vice anglais

毎日毎日、鞭打ち小説と一角獣のでてくる物語を読んでいます。ああ、うっとり、恍惚。鞭打たれたい気分はあいかわらず。でも忙しさは極まっていて、今は活字に鞭打たれています(多分)。連日打ち合わせしていたり、デザインを頂きに山猫亭に赴いて、夜8時と…

不眠

お薬のんだのに眠れない今夜は、夢見るかわりに文章を書き散らす。必死で消え去るなにかをつなぎとめたくて。

決別

迷いとの決別、そして、すべてとの。

メール その2

1日の日記に関して、ほかの人からもメールをいただいていた。一日一行でいいから一番すばらしかったことをかいてみたらというお勧めでした。

メール

「ブログを注意深く読み返してみると、生きたいという願望と、どうしようもない絶望と、絶対的な真理に対する信奉が同時に感じ取れます。ところが最近は以前にもまして強烈なタナトスのようなものが感じられます。確実に死に迫るものが大きくなっているので…

・どこかで記号となることを喜んでいる自分がいる。ゼロに回帰すること。・異形とはなんだろうということをずっと考えている。

もういちど、そしてこれが最期

わたしは原点に還ります。還ることにします。それはこわくない。こわくないの。還るわ。もうなにもいらない。欲しくない。一番大事なものさえあればいいの。それさえわかっていればいいの。折りよく今日から新しい月。ほとんどねむれなかったけれど、すこう…