2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧
出張で数日間、東京にいられなかった。
お酒、未だ残っている。残してしまった。
あの願いが叶うまでは確かにここにいます。
今は、突然の衝動に耐えることしかできない。それがどうしてなのか、答えが返ってこない死者に尋ねることしか術がないまま、日常を自動的にくりかえす。
異国の酒壜の底に残っているわずかな液体を、そっと人差し指にとってくちびるにのせ、味わう。今はいないひとたちも、かつてこの壜から同じものを飲んだ。さまざまな思いに溺れそうになりながら、こっそりと今年も誰も知らない契りを結びなおす。遙か昔から…
言葉になったことならなかったこと、聞いて良かったこと知りすぎたこと。 死者にしか……いえ、誰にも話せないことは、永遠に胸の中に刻みつけたまま、死ぬまで守り通す。
もしその言葉が真実だったのなら、いまそんなことを聞いてしまったのなら、せきとめていたものが溢れてしまいそうだ。なにかを信じて貰うこと、直感、自分自身でも言葉にならない領域の、そういうことを言葉で的確に伝えようとすることは難しく、それを成し…
お守りをなくしてしまいました。ちっちゃちっちゃな薄桃色のきらきらとしたやつを。怖い夢を見ないための魔除けだったのに。
身体がつかれているせいか、顔が腫れてしまって、輪郭がいつもとちがう。それでも出社しないといけなくて、土曜日だったのはせめてもの救い。ガーゼとかバンデージとかばんばんにあてたかったのだけれどおおげさになるので遠慮。けれど、今日はやっぱりそう…
疲れ切っているくせに、神経はよけい興奮してしまっているので、おくすりを飲んだ。 くすりがきいてくるのをゆっくりまちながら、意識としばしのお別れをする。でも、意識が強制的に奪われてしまうのが、とても怖くて、何故か眠ることの出来るお薬で不安定に…
「答えなんてないのよ、存在しないのよ、最初から」 「わたし、わからない。そう設定されていないもの」 「それはあなたを設計した人のミスね。では、OSからインストールしなおさなくっては。さぁ、覚悟はいい?」
亡命する覚悟なら何時だって出来ている。世界の最果てへと。でも、今日まだここにいるのはまだそこへいくまでの出来事がまだ起こっていないからというだけ。
とくに理由もなく下心もなく、ほとんど関係性のないひとに優しくされてしまった日は、何故か酷く希死念慮が強まる。
「五月蠅(うるさ)いのは厭、もう厭。目も耳もふさいで闇のなかへ逃げてしまいたい。朝が来て、毎日戦いにいくのにはもう厭。」 「でも、朝は来るの。いつもいつもいつも、未来永劫変わらずに。世界がかわらないのなら、こちらが変わるか閉じるかしなくては…
「醜く汚いこの思いが、美しい世界を汚していく。なにかに思いを馳せるたびに「それ」はしらずしらずのうちに穢れてしまう。この思いは、「それ」を穢してしまう。今日もそうだった。愛される価値などなかった。愛する資格も放棄してしまった。もうなにもない…
言葉と心中する覚悟でいたい。いつも。でも、言葉は、言葉だけだったら、それは只の単語の羅列。それにいのちを吹き込み、物語と為す何者かの強い意志がなければ……ねがわくばその意志を最期まで持ち続けることができますように。
1歳でも99歳でも、志なかばで果てたひとはすべて夭折という名に値する。
自殺願望というよりも、こっちの言葉のほうが好き。死を望み、憧れるという、より透明で鮮明なイメージ。でも、一太郎でも変換しない。ATOKでもだめ。もしかして一般用語からは遙かに遠い……? 自殺願望と同じくらい馴染んでいる言葉なのに。響きも綺麗で…
たとえば被写体になること、視線にさらされること、またはある場合のセックス。客体になることができた(と思えた)瞬間、彼方(あちら)側から見られていると思った瞬間、主体の視線に感応した瞬間、そのときわたしは同時に此方側からも、彼方を見つめ返す…
O嬢とシモーヌ・ヴェイユは似ている。絶対者を求めながら、自分を無にしていくという、その一点で。
今日は嬉しい日でした。というより、こういう日をそういわずしてどういえばいいか、知らないだけなのでしょうか。
他者を巻き込むような方法はやめましょう、という話をしばらくしていた日曜日。もちろん続きももっているけれど……。
金曜深夜、行ってきた素敵な古本カフェ、ブーザンゴ。くらい道のずっと向こうから、ジャズと珈琲と古本の気配が漂ってくるようなお店。 一緒に行った方々に、ブルトン『ナジャ』(白水社)、マルキ・ダルジャン『テレーズの告白』(番町書房)*1、ロブ・グリ…
このブログのタイトルがお気に召さないようです……もっとましなものにしましょう、とのこと。目下悩み中…。
日記の設定、いじっていたらおかしなことになってしまった。どうしよう!どうしよう!
ニンニの細い足は、いわれたとおりにはねたり走ったりしました。でも、それからまた彼女は、両手をだらんとさげて、たちどまってしまいます。銀のすずから上のからっぽの服のあたりは、おかしいほどたよりなげに見えました。 「そんな人があると思って? あ…
世界との境界は曖昧で、時々何処にいるのかさえわからなくなってしまう。でもたとえば、セックスをしているときやぎゅっとしてもらっているとき、だれかの体や心とちかいと思えた瞬間だけは、自分が何処にいるかがわかったような気になる。自分の輪郭がいつ…
オールタイムベスト(プロフィールのなかです)に、『タイタンの妖女』を追加(でも暫定的)。タイタンの妖女 (ハヤカワ文庫 SF 262)作者: カート・ヴォネガット・ジュニア,浅倉久志出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1977/10メディア: 文庫購入: 17人 クリッ…