37.2℃の微熱

読書と映画の備忘録

2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

血と薔薇 その2

+ 血のにおいと薔薇のにおいはたしかに似ていると肯定してもらってから、なんだか薔薇がむちゃくちゃ好きになりました。いままでよりもいっそう。今夜もあまやかなにおいに包まれています。息が詰まってむせかえりそうになるくらい濃密な(とても苦しくて幸…

血と薔薇

+ 鮮血はあまい。ほんとうにあまい。少し錆びた、花や蜜のような味と匂いがする(舐めればわかる)。そして、現役のお医者さまによると、手術中の大量の血からは薔薇のようなあまったるい匂いがするのですって。お部屋はお誕生日に届いた真紅の薔薇の豊潤な…

+ ここしばらく、もういなくなった方の話ばかり聞く。いなくなる直前に、わりと近くにいた方たちから。ちかければちかいほど、言葉は空しいということを改めて思い知らされる。+ 自分の時間がとまればいいのにと心から願う。

+ 明け方、何かに縋りたくなるくらい苦しかった。数時間、震えがとまらなくて動けない。恐怖で体温や血圧が下がっていくから。それでも頭の中が気持悪くてたまらず、飛び起きて脳味噌をとりだして、綺麗にあらいたくなる衝動に駆られていた。とても充実して…

+ 「もしも余命宣告というものをされたらどうありたいですか、やっぱりとりみだしてしまうものでしょうか」 「いや、崩れずにありたいと思っている」 「ほかのひとも見ていれば、だいたい崩れるか崩れないか、わかってしまうよ」 「わたし自身に関していえば…

+ 突然世界が消えそうな恐怖に襲われる。理性が否定しているのはちゃんと聞こえているのに、身体が怖がるのをやめてくれない。血圧は下がり気味。内面を吹き荒れる嵐、はやくおさまってくれますように。+ 去年のGW、どうやって過ごしていたか、全然思い出せ…