37.2℃の微熱

読書と映画の備忘録

2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

+うるうどしの おおゆきの

+ 雪の日の朝、目覚めると、空気が冷たい。窓越しに伝わってくる、あの気配。冷たく澄んだ空気をすいこむと、心臓がきゅっと、ちぢんでずきんとする。このまま、冷たさがからだのすみずみにまで沁みこんでいったら、骨の芯まで、透明になってしまえそう。そ…

+東京鎌鼬と、静かで透明な

【BLDギャラリー@銀座】 第二期 「シモン 私風景」 2月1日(水) - 2月26日(日)戦後の東京の「記憶の記録」を意図して70年に撮影された《シモン 私風景》。記憶を生んだ東京の風景を背景に四谷シモンが異化作用として登場することで、その土地の根源的な記…

+百年後

+ 百年たったら、みんな死ぬ。わたしも、いまここを読むあなたも。 そんなあたりまえのことが、ときどきすごくふしぎ。でも、そう感じる一瞬だけは、きっとかみさまの眼で、このセカイを見ている。そんな気がするの。

+ユメ十夜と永遠

+ 『ユメ十夜』を見ていて気づくの。漱石がいう百年って、永遠のことなのかもしれないって。百年は、ほぼ寿命の尽きる、人間には追いつけない時間。+ 永遠をずっとさがしているけれど、まだ見つからない。 でも。 何処にもないと知っているからこそ、わた…