37.2℃の微熱

読書と映画の備忘録

2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧

+幽霊になってみた、初夏の夜

+ ある夜、街を歩いていて見つけたビルの一角は、どこか戦後の闇市を髣髴とさせるたたずまい。商店がたちならぶコンクリート造りの一階の細い路地に紛れ込んでみると、もうシャッターが閉まっているところばかり。1回、2回、3回目の角を曲がったら、まっく…

+5月の薔薇を想いだす夜に

冥い森のなかをのぼりきったところで、視界が開ける。不意に顕れる、色とりどりに咲き乱れる薔薇の海。まるで秘密の花園のようです。そんなひっそりと謎めいた立地のお庭を堪能してきた5月の或る日。+ ある週末、TLで教えていただいた生田緑地のばら苑へい…

+たとえば、『今夜も夢見るように眠りたい』

+ 夢とか 眠りについて書いていたら、むかし見た映画を突然また見たくなった。或る日曜日、微睡みながら見た『夢みるように眠りたい』(林海象監督、映像探偵社、1986)。こういう映画をスクリーンで、オールナイトで見たい。眠れない夜になんとなく流した…

+すこしのあいだ

+ ひとのかたちでいたくなくなったので、 しばらくのあいだ、ひとではないかたちで過ごしてみる。ひとではないのだからその時間だけは、思考を止めてもいい。 そういう時間をつくるための武装。マジックアイテム。あるいはお守り。許されるための免罪符。 …

+……夢のくせに。夜に見たものの話。

+ こんな夢をみました。 ベッドで寝ていたら、中年くらいの中肉中背の、 作業着みたいなオーバーオールを来た男性が、そばに2人たっていて、手に持っている電動チェーンソーで、嬉々としてパジャマを着たままのわたしの四肢を切断しはじめました。あまりに…