37.2℃の微熱

読書と映画の備忘録

+初雪の日は、いつまでも

 



雪がふっているときの、空気がすっと冷たく透き通る、あの静かなひとときが好きです。窓越しにつたわってくる冷たい気配で、もう外の景色がわかってしまう。世界が浄化されてしまったかのような、薄暗くて静かな朝に、ベッドの中で、もういちどまどろんだら、夢の中でもふりしきる雪。


雪の日は意外とあたたかいものだと思ったら、熱がありました。でも、雪になるとうれしくて、雨よりは寒さを感じません。とぎれることのない手紙のようにふってくる白い雪をずっとみていたくて、何度も外に出ては空を見上げ、体温が下がれば部屋にもどる、をくりかえし、くりかえし。叶うならば永遠に眺めていたい、白い世界の美しさ。


名残惜しいので、最後にもう一度だけ、雪の白さを見てからねむります。今夜の夢もきっと雪。

※今年は写真を撮らなかったので、去年の雪遊びのときの写真を。真夜中に熱いココアのマグカップもって、しばらく雪だけの世界にいたときの。