2006-04-27 あるところで あるところで、ある人をひっそり偲びます。そのあとで、なにかを忘れていないか、確認をする。 そのひとそのもの、ではなくて、そのひとをつうじてみせてもらった、もっと、おおきなもの、たとえばそれは、存在するものすべてが美しくあれる一瞬があるということ。そして、なによりもそれをみたという、このわたしの記憶、思い出。それを忘れてしまっていないか、置き去りにしてしまっていないか。いくすじもの傷に血が滲むのをみて、やっとすこうし安心します。もうすこし、まだすこし時間が欲しいのです。