37.2℃の微熱

読書と映画の備忘録

その2

あなたはわたしの内臓を造り、
母の胎内にわたしを組み立ててくださった。
わたしはあなたに感謝をささげる。
わたしは恐ろしい力によって
驚くべきものに造り上げられている。
御業がどんなに驚くべきものか、
わたしの魂はよく知っている。
秘められたところで、わたしは造られ
深い地の底で織りなされた。
あなたにはわたしの骨も隠されてはいない。
胎児であったわたしをあなたの目は見ておられた。
わたしの日々はあなたの書にすべて記されている
まだその一日も造られないうちから。
(「詩編139第13ー16節」『新共同訳 聖書』日本聖書教会、2003)

 わたしはずっとずっとその書をかいま見ようとしつづけてきました。あなた、わたしのすべてを知っているというあなた、その書を、わたしの日々がはじめから記されているというそれを、どうかこのわたしにも見せてください。そして、教えて欲しいのです。いま、わたしがあなたにどんなにひらかれているのかを。わたしは知りたいのです。ここからさらに深く高くひらかれゆくために。決してわたしを閉ざさないために。
 あなた、としか呼び得ない「あなた」に向かって、わたしはいつも届かない願いを繰り返します。不断に虚しいこの抵抗も、あなたの書物には記されているのでしょうか。