37.2℃の微熱

読書と映画の備忘録

渡辺温「可哀想な姉」 [本] 


きっと気に入るのではって、コピーをいただいた。たしかに残酷とは、こういうものをいうのです! 心理学的分析などをおもわずしてしまいそうな物語だけれど、残酷な部分を楽しみながら読み終えます。だって、この「わたし」の残酷さ、きっと誰しもが共感できる部分だと思うのです! 読み終わったら、福田章二「蝶をちぎった男の話」が急に読みたくてたまらなくなってしまいました。ああ、願わくば、あのおばさまのように生きたいもの。