誰もいないのを見計らい、夏でもひんやりとした石の台座に寝そべる。 皮膚に触れくる石の呼吸は冷ややかで火照る身体を沈静させていく。目を閉じるとすぐに指先から意識が石の夢に侵され始める。何万年ものあいだ、石が見つづけてきた夢が、全身に隈無く浸透…
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