+ 太陽を背に、端然と立つ人を尋め行きました。青白い氷原でその人は火照りを帯びているようでした。 「熱があるの。少しね」 微笑むその人が氷に刻んだ文をたくさん読みました。小さな熱に溶けた言葉は滴となって黎明の波を奏でます。 「この下にはね。氷…
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