37.2℃の微熱

読書と映画の備忘録

マリー・アントワネット

昨日眠れないので飲んだ薬がきれないまま、新宿武蔵野館まで『マリー・アントワネット』を見に行く。足下がふらついていたけれど覚醒していたから、大丈夫だと思っていたのに。
そのせいか、古いケイタイを映画館に忘れてしまった!(でも、忘れたのはほんとうに薬のせいなのか!? そう思いたいっ)

うつつのなかで見たせいなのか、カラフルな色彩と美味しそうなスイーツだけが目に残っています。マリアンヌ・フェイスフルが出ていたってほんとう!? どこに!? それより映画は思ったよりガールズムービーでもなくってしゅーん。ラストも処刑シーンがなくって、ものたりない感じがしてしまいます…。やっぱりやっぱりあの断頭台に昇りながら一歩一歩死に近づいていく崇高なシーンがなければ!と思うのはわたしだけでしょぉか?

小説で『マリー・アントワネット』というと、思い出すのは、デュマ『三銃士』(鈴木力衛訳のもの、NHKアニメで三銃士をやったとき、原作とあまりに違う!と激怒していた母に吃驚して読んだのだった。アニメと違って、アラミスは女子じゃなかった。コンスタンスはボナシューの娘でなく奥方だった…けれど、こっちのほうが断然おもしろかった)と、遠藤周作の『マリー・アントワネット』を思い出します。母は、遠藤周作の小説、処刑前夜のアントワネットの描写の部分がなまなましいということで、なぜかまだ小学校低学年だったわたしによませたくなかったらしい……けれど、かくれてこっそり。

そういえば、なぜかここ一週間ほど、断頭台に消える女性の話ばかり読み聞きしていまーす。なぜなぜ?
裁かるるジャンヌ』のジャンヌ・ダルクしかり、ベアトリーチェ・チェンチについて、しかり…。


※『三銃士』、検索してみたら新装版になっていました!

ダルタニャン物語 全11巻

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