2007-08-17 約束 決して忘れることができないのは、成し遂げられた約束よりも、むしろ果たされえなかった約束のほう。生き延びれば延びるほどに、忘れられない約束だけがふえていく。日々はかぞえきれないほどのちいさな約束のつみかさね。昨日の約束は今日へ、今日の約束は明日へと自分自身をつなぎとめるための楔。約束を忘れてはならない(決して)。守ることができないとあらかじめわかってしまった約束は……それはもはや約束ではないのだから、してはならない(そう誓いなさい)。