37.2℃の微熱

読書と映画の備忘録

奇跡のとおさ

真夜中にふと目覚めればきづいてしまう
奇跡のとおさ(いいえ、そんなものは最初からなかった)
まっくらな部屋の空気にさらされた鼻先がかすかに冷たくなっているのにきづいて
あわててふとんをかぶりなおす
たったいま消えていったものの残り香をなつかしむかのように
(でも、怖ろしいあさはもうすぐ)


さっきわたしを起こしたのは誰