37.2℃の微熱

読書と映画の備忘録

今日

◆今朝、しばらく連絡のなかったひとからメールがきていた。

◆昨日は雨だったけれど、今日は綺麗に晴れた。そこがどこかを知っているわたしは今年もひっそりと足をはこぶ。独りで。独りがいい。静かに。地上を離れて高みに近づく、そこ。そこから見える風景を確かめるために。もしかしてもう何も見えなくなっているのだとしても。

◆わたしはいま、「ものがたりをまもるため」と、絵や映像や写真をみたり、音楽をきいたり、本や漫画を読んだり、だれかと会話したりメールしたりしながら、ただとおくにいくためだけに生きていて、文章はその足跡をのこすためだったりする(わすれないために、もしものだれかの標になるために。それはゼロにちかい可能性、でも)。

そして、それ以外のすべてのことは、それをするために、それを支えるためだけにあるようです。
たべること、朝おきて夜ねむること、からだとこころをメンテナンスすること、おしごと(の一部)をすること……。

約束したこと、誓ったこと。
それまではスイッチを切らない、切ることができないのです。

◆飲み乾してしまっても充たされない渇き。タンタルスのように、永遠に。だから、最後の数滴を残しておくのです。唇で、舌で、もう風味が飛んでしまっているそれを、刺激しかもたらさないそれを、味わって、忘れないように、覚えておくために、苦痛がいっそうましますように、祈りつづけながら。

◆雪がとけてしまっていないか、とても気がかりです。