37.2℃の微熱

読書と映画の備忘録

沈香の

このブログを、沈香のよう、とおっしゃってくださった方がありました。香り、それも一番好きな匂いにたとえていただけるとはうれしいかぎり。

沈香香道で使われるように、熱すると独自の芳香をはなちます。ここもなにかの熱をかんじとったときに、言葉を綴ったり記録する場所だったりする。

匂いはそれ自体が言葉。なにもみえなくても、気配そのものが立ちあがってゆく。香りがなくなるとあとかたもなく消えてしまうようなところも好ましく。その幻惑的な在り方が好きです。存在しているかどうかわからない、その境界線上を揺らぎ続けるような。これからもそうであれますよう。せめて此処だけでも。