37.2℃の微熱

読書と映画の備忘録

深く眠るための+

痛みを与えられたあとの眠りはやすらかだ。現実の苦痛はより鮮やかで神経を昂らせ、悪夢をやすやすと凌駕してしまう。現実の苦痛がまされば、必然眠りは深くなる。それが苦痛を求める理由の一つ。夜毎に、癒えない傷を開いては閉じ、閉じては開きながら、神経をなだめる方法を探し続ける。深くやすらかな眠りがどこかにあると信じて(99%の不信と1%のかすかな希望)。