37.2℃の微熱

読書と映画の備忘録

封印

献本していただいたあの本は、手元に届いたときから、あるひとによって封印されている。だから、実は本を手にしたことはほとんどない。何度も解いてくれるようお願いもしたけれど、その都度拒否されてきた。服用すればそのひとからみて、よくない方向に作用すると思われているのだろう(それをいわれると今でも自信はない。でもよくない方向って、だれにわかるのだろう)。とはいえ、ネットを見れば情報はいくらでもあるのだ。

生きている以上、たのしいことはたくさんある。毎日は刺激的で、目をちょっと凝らしてみれば、きらきらと美しいものや透明なものはそこかしこに存在する。でも、それがいなくならない、という理由にはならない。いまだにならない。だから、その反対に楽しいことがないから死ぬ、という理屈もないけれど。

それでも、いまは、身体を忙しくたちまわらせておかないといけない。とまっているといけないことばかり考えてしまうから。永遠に終わらない宿題をだれかだしてくれればいいのに。

今度は上手くいけば、よい。ちょっと、永くかかるかもしれないけれど。準備をするために戦いに行かなければ。