37.2℃の微熱

読書と映画の備忘録

世界が終わるまで眠る夢

世界が終わるその瞬間まで眠っていたくて、うとうと微睡んでいた。そうしていたら、とても重たかった目蓋がふっと軽くなったので、目をぱっちりみひらくと、これがこの地球の、ちがった、地球どころか宇宙の最期の一瞬で、ぱぁっと明るい閃光が網膜に飛び込んできて、どこもかしこも真っ白で、ひかりの乱反射が、まぶしくて、目があけてられなくなって……、そうして今度はもっと深い眠りに堕ちた。二度と目覚めない深みまで。

……昨日見たのはそんな夢でした。