37.2℃の微熱

読書と映画の備忘録

ものがたりのちから

ねむれなくて 読み出した手がとまらず、明け方、3時間ほどで一気呵成に読み下ろした物語の力に圧倒されている。

いままで自分のなかにあった物語すべての力が消えてしまったかのような衝撃があって、その虜になっている。

その物語がほんとうに真っ当で清らかで清純なものだったら、その力にねじ伏せられてしまっていたかもしれないけれど、それはどろどろとしていて、穢くて(でもだからこそ美しくもあり) どうやっても救いようのないものだったので、 反対になにかを与えてもらったような気がする。

ぎりぎりとしめつけてくるその力はやっぱり、とてもとてもくるしくてさびしい。でも、驚くほどにこの物語の続きをよみつづけたい、或いは知りたいと願う自分がいる

こんなときは、いつもより明日を待つ時間の長さに焦ってしまう(速く続きが読みたい)。