37.2℃の微熱

読書と映画の備忘録

浅草、米久

桃をいただいたついでに、お昼を浅草は米久に連れて行っていただきました。集まりをしたときにときどき行かれるところなのだとか。高村光太郎も食した百年の老舗だというお店は、入店するとその数だけ、玄関にある大きな太鼓の音がなる。
どんどん、と、これまた百年続く響きに促されて、お店の奥に案内して貰う。なにより古びたお店の雰囲気が素敵で楽しい。こなれた間合いがなんとも心地よい空間。もちろん割り下でいただくすきやきもとても美味しい(そこそこしか食べられないけれど)。特製の割り下で味がついたお肉は、溶き卵とじんわり絡まって、滋養味あふれるお味でした。ちょうどお庭が一番素敵に綺麗に見える席だったのも大満足。店内のどこか楽しげな空気に、鍋をつつくのが、仲間とのコミュニケーションだったとの説明書きにすっかり納得。なぜか冷房が異様に効いていたのをのぞけば、薄曇りだったにもかかわらず、楽しいお昼でした。