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読書と映画の備忘録

気配

この香りは何ですかって、尋ねられて気づく。最近、EGOISTばかり使っているのに。でも、香りは、かたちがないものだから、気配だから、気付いて貰えると、とても嬉しい。そして、不快感を与えず、気に入って貰えるとなおさら嬉しい。嗜好がこんなにはっきりでてしまうものも、少ないもの。

 EGOISTは数年前に、これいい香りって言っていたら、妹ちゃんがお誕生日プレゼントに買ってくれたもの。一応メンズだと思うのだけれど、好きなのです。どちらかというと自分でつけたいというより、誰かにつけて欲しかった香り。でも、大手ブランドだというだけで、気恥ずかしい。でも、香水を選ぶときには、実はネーミングも重要な購入決定ファクター(私的に)。

 そういえば、母の若い頃の愛用香水は、シャネルのNO.5、COCO、エルメスのカレーシュ、ロシャスのマダムロシャス、ゲランの夜間飛行(これはたぶんサン・テグジュペリ好きからだと思う…全集があったもの)だったそう。妹ちゃんは、ココ・マドモアゼル(このADのN.ポートマン、綺麗だと思います)が好きらしいのだし。意外とCHANELの香りは身近かも。
 ついでに言えば、父がときおりつけていたのがTiffany & Coのメンズ。かすかに石鹸の匂いがする清潔感溢れる香り。メンズフレグランスは苦手なのですが、これだけは別格。でも、50代越えてからの男性にしか似合わないような気もする。
  最近の本命は、似合いそうって言って貰った、香港のウェディングデザイナー、ヴェラ・ウォン(彼女のセンス、美しい!)のsheerveil。ちょうど、ルネ・ヴィヴィアン熱に浮かされて菫の香水を探していて、見つけたもの。そのうち、買ってしまいそうな気もする……。

あ、峰不二子ちゃん(マンディアルグ『オートバイ』好き→映画のマリアンヌ・フェイスフル可愛い→もちろん不二子ちゃんも格好良い!)の愛用香水もシャネルのNO.5とあったけれど、本当?

EGOIST…… トップノート:マンダリン コリアンダー ◆ミドルノート:オリエンタルローズ ◆ラストノート:サンダルウッド バニラ アンブレットシード、シナモン

オリエンタル・スパイシーの名香。サンダルウッドをベースにフレッシュな印象のトップノートから、快活な印象のミドルノート、バニラ、アンブレットシード、シナモンなどがラストに芳醇な官能を醸し出す独創的な香り。スパイシーな香りを組み合わせ、エゴイストの美学に相応しいトワレに仕上がっている。註・白檀・ヴァニラ好きにはたまらない香り。