37.2℃の微熱

読書と映画の備忘録

tout disparaitra

どうしようもないことがこのせかいにはたくさんあって、もっとちゃんと言えば、どうしようもないというより、事実でしかない出来事には、ことばさえきえてしまう。ことばを投げかければ投げかけるほどそこから遠く離れていってしまう出来事が、この世界にはあるということ。そして、それはだれにでも確実におこりうること。何度繰り返しても繰り返しすぎることはないくらいに厳然たる事実として。

だれもがいつかはいなくなってしまうけれど、ここにいるあいだは、世界の体温を感じていられたらいいと思う。