37.2℃の微熱

読書と映画の備忘録

コルセット締めておでかけ

涼しい秋風に誘われて、ひさびさにコルセット締めておでかけ。コルセットは淑女の正装、乙女の矜持。

オーバーバストコルセットは胸がちょっとさびしくなったので、黒いキャミソールの上に、黒の薔薇のジャカード模様がはいったアンダーバストコルセットをもっぱら愛用中。零号サイズでフルクローズドに近い身体はちょっと締めがいがなくて、悔しい。そういえば今朝は最低体重の記録をなぜか更新してしまった。

お出かけ中も、16本もの金属製のボーンがはいったコルセットの伸縮性のある細い黒いリボンを両方から引っ張って、ときどきぎゅっと締め付け直し、姿勢を正します。とはいえ、このとき真に正しているのは、肉体ではなく精神そのもの。

本当にもっていなければならないのは、謹厳たる精神のコルセット。構築するべく努めてはいるけれど、なかなかはかどりません。あるいはすぐに緩んでしまい、その締め方を忘れてしまうのです。手が使えないぶん、不便。こういうときこそ、かたちからはいる、という美学をいそいそと採用するのでした。

解けてはいけないものが解けそうな気がして、なんだか怖くて夜明けまで脱げませんでした。しばらくは手放しません。