37.2℃の微熱

読書と映画の備忘録


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鉱物や人形や星の光に囲まれた生活。
生きながら死んでいるものは静かで好き。


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夜になると、ざわついていた神経もすこし静まって、昼間には閉じていたもうひとつのアンテナが開いていく。どこからか降ってくる言葉、運ばれてくる夢、湧いてくる風景。引きちぎられた書物の一ページのように。それらを拾っては、つなぎ合わせ、かけているところを幻想で補いながら、ここではない世界のことを思い描きつづけている。



月も天心を過ぎる時刻に、電話があったりこちらからかけたりしてしてたくさんのひとと喋る夜が続いた。眠って目が覚めて、携帯の着信履歴を確認するとなにもなくて、全部夢。でも、だれか、夢の中でわたしと喋った方はいませんか。いたら、教えてください。



Photo=CaF2,England.