37.2℃の微熱

読書と映画の備忘録

+井上円了展@丸善OAZO


TLやマイミクさんたちの話題になっていた井上円了展@丸善OAZOにいってまいりました。みなさまがおっしゃられていたとおり、素敵な展示でした。文献資料は図版にたよることにして、それ以外のものをじっくり眺めます。図版では再現できない鮮やかな色を、目に焼き付けておきたくて。芳年、はじめてみることができて感激です。妖怪画はいわずもがなですが、奈良絵巻の色が綺麗に残っていたこと、大好きなちりめん本がでていたことにも、にこにこ。いまはなき憧れの建物、凌雲閣の図版も、うれしい一枚でした。


お土産DVD*も面白く拝見しました。「真怪」追求への真摯な思いと情熱が琴線にふれてきます。人間の心の深奥を通じて、宇宙の神秘に触れようとする不思議庵主人の一生を思っていると、急に「妖怪学雑誌」(箱いり、復刻版、国書刊行会)が見たくなって、真夜中ひっぱりだしてしまいました。時間があれば、もう一度いきたいくらい大充実の展示、間に合う方はぜひ。火曜日までです。今回巡りあわせがなかった方は、また機会がありますよう。ついーと拝見したら、マイミクさまと、ちょうどすれちがいのようでしたのも残念。一日中いても飽きないOAZO、またゆっくり行きたいです。


帰りは、今日もちゃんとあります、うんって思いながら、丸ビルを見上げてきました。東京ステーションホテルも秋には完成だというので、楽しみです。ここも一度は、カフェやバーにいってみたくなる、心惹かれる建物なのでした。

※お写真=配布されていた栞、稲生物怪録百鬼夜行図柄がありました♪

NHK総合歴史秘話ヒストリア」第86回 「放送颯爽登場! 明治ゴーストバスター 〜“妖怪博士”井上円了の不思議な世界〜」を今回特別にDVD配布したもの、でした。