37.2℃の微熱

読書と映画の備忘録

+贅沢な時間、風が教えてくれるのは


徹夜に終電つづきの日々が終わって、ようやくお休みの日。暑くて、1日中ベッドに倒れながら、ずっと風の音をきいていた。本やDVDやCDは山積みになっているけれど、カーテンをひいて、お部屋を暗くして、目を閉じて、胸の上で両手を結びあわせて、なにもしていない、これがいちばん贅沢な時間の過ごし方。


許される場所があるなら、はだかになって、全身を風になぶられてみたい。きっと風が教えてくれる、まだわたしが知らないわたしのかたち。


馬に乗るのが好きだったのは、駆ける命の体温とひとつにとけあって、風になれたから。わたしがわたしでなくなっていく、わたしであることを忘れてしまえる、あの感覚。いつもそんな瞬間をさがしつづけている。