37.2℃の微熱

読書と映画の備忘録

+きもちは、崑崙山の西王母の蟠桃宴



夏の疲れがではじめたのか、食欲が落ちているこのごろ。なので、いちばん好きな果物を買ってきて、食べおさめをしました。長野の白桃です。


きれいに剥かれた果肉は、瑞々しくて生きている宝石のよう。不老不死になるという神々の聖なる飲み物、 ネクターやアムリタを差し出されたような、したたる果汁の甘さ。ひとくちふたくち食めば、臓腑のすみずみにまで、やわらかくしみとおってきて、すこしおごそかな気持。 

ケーキやチョコレートの酩酊とはまた違う甘さ、憶えていてね。


三千年、寿命がのびなくても、美味しいものはこころとからだにうれしい。崑崙山は西王母の蝠桃宴によばれた気分になって、残さずごちそうさま、でした。