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読書と映画の備忘録

+わたしは可愛い三月兎っ!

 



わたしは可愛い三月兎三月兎
所要あっておでかけした先の、ついでにふらっと入った古書店にて発見。うわぁああん、ずーーーっとさがしていました。うれしい、古本の神さま、ありがとうっ☆


探していたけれどみつからなくて。図書館でも、この紫陽社の版はなかったし、国会図書館にはあるようだけれど、カバーまで拝見できるかはわからなかったし。


吾妻ひでお先生のカバーに仙波龍英氏の歌という組み合わせだったから、余計手にしたかったのです。ちょっと憂鬱で寂しそうな兎娘の表情、やっぱり可愛い。歌は、いまではめずらしくないけれど、当時の世相を織り込んだ、短歌としては先駆的な感性のもの、というのが定評のようです。吾妻作品をトリビュートした歌もありました。


買うときにも店主からレアですよ、わたしもはじめて見ました、といわれました。この再版もあって、そちらはまたちがった吾妻先生のカバー、帯は高橋留美子先生だそうですが、こちらのほうが初版でレアなのだとか。そして、紫陽社版以外にも同タイトルでいろいろとでてはいるのですが、吾妻先生のカバーではないのでした。


店頭にでたのはたった3、4日前なのだそうです。埃によるしみがなければ桁がちがっていたというお値段だった御本。店主が本来つけたかったお値段の十分の一でした。美本だったら手がでなかったことでしょう。それにしても数がない本のようです。

大事にしますね、古本の神さま。いつかまた必要な誰かに渡せるときまで。







※2012年11月1日、追記の訂正です。再版版は高橋留美子先生の帯ではなくって、高橋先生の表紙絵なのだそうです。画像もいただいてしまいました。ピンクっぽい表紙でした。でも、やっぱり仙波氏の短歌には吾妻先生の絵があっていて好き。