37.2℃の微熱

読書と映画の備忘録

+すこしのあいだ


ひとのかたちでいたくなくなったので、 しばらくのあいだ、ひとではないかたちで過ごしてみる。ひとではないのだからその時間だけは、思考を止めてもいい。 そういう時間をつくるための武装。マジックアイテム。あるいはお守り。許されるための免罪符。


わたしにとって、猫耳はそういうものでもあるのです。ほんのすこしのあいだだけでも、こわいこともなにも考えなくてもいいことにする時間のためのもの。つけていると、アーヴィング『ホテル・ニューハンプシャー』という物語で、スージーという女性がいつもくまのきぐるみのなかにいるということを思いだす。


垂れている猫耳がほしかったのだけれど、これでは猫というよりケモノ耳?
しばらくつけていたらすこし落ち着いたので、にんげんにもどってまいりました。