2008-03-02 アンナ・カヴァン「輝く草地」 アンナ・カヴァン「輝く草地」(西崎憲編『輝く草地』筑摩書房、1999)を読みました。素晴らしいのです。だから、目を固くきつく閉じていて居る今でも、目蓋にカヴァンが垣間見たあの草地が甦ってくる。実際に見たことがないからこそ、より鮮明に、よりはっきりと(ほら、想像力はこんなにも恐ろしい)わたしにあの草地が迫ってくる。 人は恐怖だけでは死ぬことはできないかもしれないけれど、「想像力」によって死ぬことは充分可能だ。英国短篇小説の愉しみ〈3〉輝く草地作者: 西崎憲出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1999/04メディア: 単行本 クリック: 12回この商品を含むブログ (6件) を見る