37.2℃の微熱

読書と映画の備忘録

2010-01-01から1年間の記事一覧

+ 引き金、引いてしまいたい。でも、弾を込める手が震えるの。おでかけします。

ときどき

+ 全然動けなくなるときがあります。なにもできなくて動けなくて、ずっと横たわっているだけ。微熱でけだるくて、頭痛がひどくて。世界中のあらゆる音や光の刺激がつらくて、空気を吸うことさえ、臓腑にガラスの破片が突き刺さるような痛みを覚えるときがあ…

ヴェルヌのDeep Sea Blue

+ 最近、なぜか青や薔薇に惹かれています。帰宅して、久しぶりに万年筆を取り出してきました。神保町の金ペン堂で買ったブルーのペリカン800。何年か前のお誕生日に自分へと贈ったもの。ジュール・ヴェルヌと名づけられた、深い青色のインクがはいっていま…

少しずつ

+ 少しずつ心が凍っていく。がんばってもがんばっても解けていかない。心が死んだ儘、生きつづけるのには耐えられない。死にながら生きつづけるのだけは絶対に絶対にいや。どんなに素敵なものや美しいものに触れても、なにも感じることが出来ず、世界の美し…

6月の夜

+ 中世の修道僧のような漆黒の長いローブを素肌にまとって、もう二度と復刊されないという『世界神秘学事典』(平河出版社)を読む。

血と薔薇 その2

+ 血のにおいと薔薇のにおいはたしかに似ていると肯定してもらってから、なんだか薔薇がむちゃくちゃ好きになりました。いままでよりもいっそう。今夜もあまやかなにおいに包まれています。息が詰まってむせかえりそうになるくらい濃密な(とても苦しくて幸…

血と薔薇

+ 鮮血はあまい。ほんとうにあまい。少し錆びた、花や蜜のような味と匂いがする(舐めればわかる)。そして、現役のお医者さまによると、手術中の大量の血からは薔薇のようなあまったるい匂いがするのですって。お部屋はお誕生日に届いた真紅の薔薇の豊潤な…

+ ここしばらく、もういなくなった方の話ばかり聞く。いなくなる直前に、わりと近くにいた方たちから。ちかければちかいほど、言葉は空しいということを改めて思い知らされる。+ 自分の時間がとまればいいのにと心から願う。

+ 明け方、何かに縋りたくなるくらい苦しかった。数時間、震えがとまらなくて動けない。恐怖で体温や血圧が下がっていくから。それでも頭の中が気持悪くてたまらず、飛び起きて脳味噌をとりだして、綺麗にあらいたくなる衝動に駆られていた。とても充実して…

+ 「もしも余命宣告というものをされたらどうありたいですか、やっぱりとりみだしてしまうものでしょうか」 「いや、崩れずにありたいと思っている」 「ほかのひとも見ていれば、だいたい崩れるか崩れないか、わかってしまうよ」 「わたし自身に関していえば…

+ 突然世界が消えそうな恐怖に襲われる。理性が否定しているのはちゃんと聞こえているのに、身体が怖がるのをやめてくれない。血圧は下がり気味。内面を吹き荒れる嵐、はやくおさまってくれますように。+ 去年のGW、どうやって過ごしていたか、全然思い出せ…

+ この、朝の恐ろしさをわすれているわけではない。わすれていなかった。わすれていられたらと願ったこともあったけれど。

練習中

+ 虚空に張りわたされている細い糸の上で、ふわふわ左右に揺れながら均衡をとる練習中。「中庸」を保つのがほんとうは、いちばんむずかしいこと。

kotoba

+ ことばは、名づけ得ないものであったなにかの墓標、痕跡、気配。ことばはことばとして成就したとたん、うしなわれるなにかを孕んでいる。ことばそのものの宿命として。日々、わたしのなかで生まれては死んでいく「なにか」。死に絶えてしまいそうになって…

残り一日ですが告知 森開社展

+ こちらでももう一度告知。足をはこんでくださった方々、ありがとうございます♪+ 荻窪のミニヨンにて、1973年創立のプライヴェート・プレス森開社の展覧会がはじまっております。最初で最後の機会になるかもしれません。ご興味のある方、ぜひお越しくださ…

すこし

+ やるときめてみたことの方向性がすこし垣間見えた、日。+ 発熱してばかりでない、強くてしなやかな身体が欲しい。

+ Philip Kindred Dick、1982年3月2日、没。+ 心に堆積していく時間層。 そこにうずもれていくきらきらとした記憶。静かで透明な日々をすごしていけますように。 ときどき無音でひんやりとした世界にいきたくなるときがあるのです。+ でも、自由を奪うも…

まだ夢の途中

+ 絶望するたびに思い知らされる。いつもいつも。前回のは、まだそうじゃなかったんだって。まだそう呼ぶのはふさわしくなかったのだって。だから、大丈夫。そう想いながら、生き続けてみる。 そう、まだここは、夢の途中だもの。 + すこし時間を。

心地よく秘密めいたところ

たとえば、夜に眠る場処がそうでありますように。そのような場所を見い出し、守りつづけることができますように。誰にでもそのような特別な場所がどこかに用意されていますように。タイトルを見るたび、祈りのようにそっと口にしてみる。声のない声で。心地…

苺日和

+ いつもにまして疲労を感じてしまうのは、休日があまりとれなくて、ちょっと時間的に余裕がないだけだから。でも、先週末はひそかにお慕いしている老師にもお会いできたし、高校時代の友人からも久しぶりに連絡がありました。そういえば金曜日、終電間際に…

+ 以前の日記にいただいたコメントで、スタージョン『きみの血を』を読み返したくなっているところ。麻薬の名を持つ秘密めいたお茶をまた飲みたくなっているところ。そして――この日記のはじまりのはじまりをおもいだしていたところ。もうネットにはないけれ…

なにゆえ?

夜に、急に血圧が下がって恐慌状態になった。それだけだったらなんとかするのだけれど、困ったことに血圧が下がりすぎたのか、目の前が暗くなって、意識が何度か途切れはじめたので、また救急車かなぁと思いつつ、ご近所のお医者様に電話してみる。というか…

記録として

+ 此処一週間、いつもよりはやめにベッドに入るものの、数時間は眠れない。気を紛らわすために、ネットとか読書とかDVD鑑賞とかできたらまだいいのだけれど、疲れきっているとそれすらできないのだなぁと、改めて実感してしまいます。あとは、悲しくもな…

ぱちんと

こちらではご無沙汰だわ。ミクシィのほうがメインの更新になっております。 ・ ・ ・ ・ ふっとおもう。 もしいなくなるんだったら、いなくなったそのときに、わたしに関するすべての記憶が世界からなくなればいいのに。ぱちんとなにかがはじけるように、あ…

期間限定で

ちょっと考えることがあって、期間限定(そんなに長くはないけれど)で、走ってみる。試験的に試行錯誤中。加速中。その間は、なるべく日記を更新できたらと思います。

火星の娘

世界質量の嘘を舌下にのせて夜空を翔る火星の娘。

新年のごあいさつ

あけましておめでとうございます。あなたがあなたらしく、この世界に立っていられますように。そして、ときには自分であることを忘れられる瞬間がありますように。みなさまに、よきことがありますよう。2010 あおい拝 お写真=Alexandra 'Xie' Kitchen,by Lew…