37.2℃の微熱

読書と映画の備忘録

2006-01-01から1年間の記事一覧

credo

信じる、という営為が対象に向けられると依存になってしまう。何かを信じるというのは、「何かを信じているという自分を信じること」でしかない、と思う。そして、そのようなことを思うとき、同時に「独り」ということを強烈に感じてしまう。知覚してしまう…

この世界にあるのはいったい何なのだろうか? 存在しているもの、そして存在しえないものとは何なのだろう? 何を指し示すのだろう?語ることで、書くことで、貴下に何を語り得るのだろう? 何を伝えることができるのだろう? たとえ、何も変わらないとして…

ヴァイオレット&クレア

苦しみを素材としてとらえると、世界観はガラッと変わる。素材になる、と思えば、どんな苦しみにだって耐えられる。それ以上の苦しみなんて、あるとも思えないし、思いたくもない。そして、創造的表現活動の一環として、腕をカミソリで切った。ほんの軽く、…

その2 あさのひかり

台風が来ているとかで、一晩中、窓の外は雨と風。 でも、こんな日は朝のひかりに脅えなくてもいい。 いつもならおもてはすっかり明るいのに、今日はまだ真っ暗で、わたしはなぜかいつもよりすこうしだけ安心して、うとうとと微睡みます。

その2

あるひとが絶賛しているとのことで、『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツオトナ帝国の逆襲』を見ています(まだ途中)。その、あるひとの御本が面白かったので、それならいいかな・・・と思って・・・。 見ていたら、アニメの中にでてくる男性が、誰かに似てい…

一週間

この一週間、あまりにもばたばたしてしまっていたので、せめてメモ的なかたちでも・・・なにかを忘れないために。 2006年6月4日(日) ●note 糸山秋子『袋小路の男』 山田登代子『娼婦』(日本文芸社) 柳瀬尚紀編『猫百話』(ちくま文庫) 斉藤英樹『アマテ…

ゲッセマネ

「ここにイエス彼らと共にゲツセマネといふ処にいたりて、弟子たちに言い給ふ。 『わが彼処にゆきて祈る間、なんぢら此処に坐せよ』 かくてペトロとゼべダイの子二人とを伴ひゆき、憂ひ悲しみ出でて言い給ふ、 『わが心いたく憂ひて死ぬるばかりなり。』」 …

ベル・ジャー

ベル・ジャー (Modern&Classic)作者: シルヴィア・プラス,青柳祐美子出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2004/06/10メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 15回この商品を含むブログ (55件) を見る「これは全部、悪い夢だったって思いましょう」 悪い夢。 …

メッセージ

「それでさ、そのもどかしさっていうのは、そこまで言葉で言い表したからこそ、姿を現したものなわけだ。空の色を〈青〉ってことばで言い表そうとするから、それじゃあ言い切れないもんが見えてくる。で、そいつはずっとそのまま言い表せないのかっていうと…

深く息を吸って

そしてわたしは書くことを選んだ。(中略) だから敢えてやってみようと思うのだ。“語る”ということを。恥じらいや激昂、怒り、苦しみさえもともなって語るということを。書くという感情は、人を殺すときのそれに似ている。腹の底からのぼってきて、喉元でい…

ツンデレ推奨週間

ある人に「ツンデレを目指せ」と言われてしまいました。 このあいだも素敵なお姉様たちに、 「(一見、知らない人から見ると?)ツンデレだよね」 とまたもや言われてしまいました(でもお姉様たちが素敵なので、そのときはデレデレでした)。 調べてみたら…

その2 緊急クリニック

月曜日の帰宅時、からだがふるえて涙腺も壊れてしまったようで・・・会社をでたときから、おかしいおかしいと思っていたのですけれど、とうとう駅で一歩も動けなくなってしまいました。救急車?って思ったのですけれど、一滴も血も出ていないし、今にも死にそう…

その1

キスト作者: バーバラガウディ,Barbara Gowdy,島田精治出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1998/06メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (4件) を見るパニックの時、一分はただの一分でなくなる。 人が死ぬ瞬間、それと同じ混沌が現れるのだ。時…

必要と…

必要とされるのなら大切にされなくてもいい 。・わたしたちは出逢わない。寄り添わない。永遠にお互いを求め続けるために。決して終わらないために。だから終わりはこない。だから世界は在り続ける。ずっとずっと(たぶん)。 最期があるのなら、終わること…

山本タカト展

お慕いしているお姉さまに山本タカト展のオープニングへ お誘いいただいたので、ルーサイト・ギャラリーへお出かけ。 山本タカト氏の原画をみるのははじめてなので、胸が高鳴ります。 会社のお疲れ会で徹夜で呑んでいた(!)のもなんのその、 浮き立つ心を…

眠れない夜は、すこしでも眠れるよう携帯電話で呪文をかけて貰う。偉大な魔法使いがかけてくれる魔法は効き目抜群で、ふるえていても、それがあるのとないのでは全然違う。自分でも呪文を練習しながら目を閉じてみます。

打ち合わせ

駒澤大学で打ち合わせをしたあと、神保町にてT様と打ち合わせ。編集長とひさびさにお会いするS社のW様もいらしていて、4人で呑みました。ワインも三本あけて、とても楽しく過ごさせていただきました。これからが楽しみです。

あるところで

あるところで、ある人をひっそり偲びます。そのあとで、なにかを忘れていないか、確認をする。 そのひとそのもの、ではなくて、そのひとをつうじてみせてもらった、もっと、おおきなもの、たとえばそれは、存在するものすべてが美しくあれる一瞬があるという…

その5

こわい、といったら、こわくないよーと言ってもらう。そのひとことに支えられて、今日一日を生き延びました。

その1 ぼくは…

ぼくは傷の手当をし、少し家事を、いちばん急を要することをした。事実、もう少しでなにもおこらなかったと思いそうだった。ぼくはチリを鍋に戻し、弱火にかけた。そしてまた音楽をかけた。猫が窓から入ってきて、夜は静かだった。「灯りが見えたけど」猫が…

その4

一睡もできないまま、とうとう夜が明けました。身体の震えが止まらないまま、叩くキーボードは普段の倍以上かかります。それでも、書いておかなければ、伝えようとしなければ、形にしなければ、思いは伝わらない。

● その3 女性工学三原則

オルガスマシン作者: イアンワトスン,Ian Watson,大島豊出版社/メーカー: コアマガジン発売日: 2001/06メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 23回この商品を含むブログ (22件) を見る ●女性工学三原則「おまえのからだはおまえのものではない。他の人間のも…

 その2 鈴木いづみ

あたりまえだが、時間は死にむかっておそろしいはやさでおちていくのだ。一瞬一瞬は、回復不可能なのだ。とりかえしのつかないことの連続の、そのまっただなかに投げだされているのに、ふだんはだれも気づかない。 (鈴木いづみ「乾いたヴァイオレンスの街」…

 その2 手元がくるって

衝動的にホチキスで指をばちんとやってしまいました。I字型の針が綺麗に指の腹の上におさまります。 あわてて抜いても血はほとんどでなかったのだけれど、指がじんじんしびれてしまったくらい痛い…それにしても、こんな痛みは久しぶりです。ホチキス針が埋…

その3 Bob Carlos Clarke訃報

'Bob Carlos Clarke died on 25 March 2006. His funeral took place on 6 April, and he was buried in the Brompton,Cemetery, London’ 『OBSESSION』『DARK SUMMER』(トレヴィル)などを出版されている大好きな写真家、ボブ・カルロス・クラーク氏が、…

その1 モールスキン!モールスキン!モールスキン!

先週の水曜日、素敵な紳士から素敵なモールスキンの手帳をいただいてしまいました!その紳士は、恥ずかしそうに、こんな高い手帳は使えないので、と仰るのです! マティスやヘミングウェイも愛用していたという、モールスキンの手帳。かねてからのお気に入り…

最後の三日月

今週いっぱいで店じまいになる「もりそば 三日月」に行く。店主のT氏とのお約束だった、なっとうそばをいただく。なっとうそばは、ちょっと苦手・・と言ったのを、うちは絶対美味しいので、食べにきなさい!と、誘っていただいて、今度うかがいますと約束し…

とても

とても伝えたいことがあった。なのに、まだそれが言葉にならないまま、思考がぐるぐるなにかのまわりをめぐる。でも、どんな言葉も安易に聞こえてしまいそうで、なにも言うことができない。そのとき、ちょうどの言葉を見つけることができなかった。届く言葉…

ひさびさの

久々にですぺらにいく。とても楽しい夜でした。

お約束

お約束していたことをしてもらった。それなのに、さいごはぐったり疲れてしまって、口もきけません。でも、うれしくて心は跳ねているみたいなので大丈夫。